~悪魔執事とお嬢様~


は?なんだそれ!一度も聞いてない。と私は思った。



「シャロンが女の子と分かったときは、
そりゃあもう先の事必死で考えたし。

お人形ごっこして、服を着せかえて、
もう少し大きくなったら好きな人の
話して……

でも許嫁がいるから許されない恋だった
場合精一杯手助けしようと思って。」



「あなたさっきシリウスに身分が
どうのこうの言ってませんでした?

別に両想いじゃないのでいいですが。」



というか私はそんな理由でおばさまの
オモチャにされてたのか!!


いやいや変な服着せられたの未だに
覚えてるぞ。



「シャロンと執事くんが両想いなら
全力で手助けするわよ。

まあ、それはいいとしてね、問題は次!!

今考えたんだけどね、
兄さんが亡くなってしまったから、

あなたが結婚するときは、私が親の代わり
勤めて持参金と契約書渡すの!!」



不謹慎だからやめてほしい。

てか結婚相手がいること前提で
話していたな…



「その夢物語は諦めてください。
残念ながら一生無理です。」



「えぇ~?
じゃあ私の練りに練った計画はナシ?

結婚した後二人は子供をつくる。

私はヴィル爺とお酒の飲みながら
シャロンも大きくなったのねーって
言うのが夢だったのに!」



一体どれだけ先まで考えてあるんだか……

病的ななにかを感じる。



「あーそうですか、叶うといいですね。

それはまた今度にして、フォスター社が
倒産しかけになった最大の理由は
ありますか?」



一度お父様と会社に行ったことがあるが、
役員の人たちはしっかりしていた。


< 74 / 205 >

この作品をシェア

pagetop