~悪魔執事とお嬢様~
は?なんだそれ!一度も聞いてない。と私は思った。
「シャロンが女の子と分かったときは、
そりゃあもう先の事必死で考えたし。
お人形ごっこして、服を着せかえて、
もう少し大きくなったら好きな人の
話して……
でも許嫁がいるから許されない恋だった
場合精一杯手助けしようと思って。」
「あなたさっきシリウスに身分が
どうのこうの言ってませんでした?
別に両想いじゃないのでいいですが。」
というか私はそんな理由でおばさまの
オモチャにされてたのか!!
いやいや変な服着せられたの未だに
覚えてるぞ。
「シャロンと執事くんが両想いなら
全力で手助けするわよ。
まあ、それはいいとしてね、問題は次!!
今考えたんだけどね、
兄さんが亡くなってしまったから、
あなたが結婚するときは、私が親の代わり
勤めて持参金と契約書渡すの!!」
不謹慎だからやめてほしい。
てか結婚相手がいること前提で
話していたな…
「その夢物語は諦めてください。
残念ながら一生無理です。」
「えぇ~?
じゃあ私の練りに練った計画はナシ?
結婚した後二人は子供をつくる。
私はヴィル爺とお酒の飲みながら
シャロンも大きくなったのねーって
言うのが夢だったのに!」
一体どれだけ先まで考えてあるんだか……
病的ななにかを感じる。
「あーそうですか、叶うといいですね。
それはまた今度にして、フォスター社が
倒産しかけになった最大の理由は
ありますか?」
一度お父様と会社に行ったことがあるが、
役員の人たちはしっかりしていた。