咲き誇るものは忍の恋なり
プロローグ
今は昔、あるところに1人の姫ありけり。姫の家は厳しく、父は
「自分の身は自分で守れ。」いいけり。
姫は忍の家系にあり。

しかれど、母だけは常、優しく上品であるこそ、姫にいと多き愛情をそそぐ。それ、心の支えになりて親しき友三人いたりて幸福にあり。

忍の能力上達したりて、一族の長なる父上をもしのぎたり…

されど、あくる日姫の心やみにつつまれなん。信じうるは三人の親しき友のみ。

姫、人を殺すのも厭わぬ冷酷なる忍へかす。その真を知る者は誰ひとりとしておらず。

姫の心を救う術はただひとつなり。

「姫の真実を受け止め、姫の心に光を灯すべし」

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