咲き誇るものは忍の恋なり
『了解。急げ。』

「「「「はい!」」」」

いきなり、大声で返事をしたこの四人は周りから異様な目で見られていた。

「M2-1!廊下に並べ!グラウンドから逃げるそうだ!」

「美結、海、真、うちらは屋上に行きながら着替えて戦闘準備!」

「「「り!」」」

"シュタッ"

そういうやいなや走り出す四人。

「おい!一ノ宮達!そっちはダメだ!おいっ!」

「すみません!でも私達は戦わなくちゃいけないんです!グラウンドにいてください!来ないで!」

「えっ…!理事長!?」

「理事長の権限により、あの者達は放っておきなさい!」

「でもっ!」

「いいんだ。あの子達は大丈夫。早く逃げなさい!」

「っはい!」

"ダンッガチャ"

そして、屋上に結合たちがついた頃。

「来たな。邪魔者達!でも、今日の俺らは…「っ!なにこいつ!妖怪?!」

「いや。鬼という方があってるだろ…」

そこにいたのは、妖怪のような。鬼のような。恐ろしい形相の怪物。

「ちょい待て!俺の台詞遮るな!
take2!でも、今日の俺らは…「怖いね、これ。」

「やろう、頑張ろう。」

「だぁから、俺の台詞!「真、やろうって、殺ろう?」

真に結合が笑いかけると…

「だぁー!もういいよ!俺の台詞!ってか、よーくわらってられんな!!」

"ガッ" "スッ"

星羅が結合に蹴りをいれようとする。が、

「結合!」

「っ!変わり身?!」

結合は変わり身でかわした。

「ふっ!忍者は強しよ!かかってきなさい!」

"スタッ" "シュッ"

"ダダダダダダッ! ガッ"

結合が手裏剣で攻撃をかけるが1回しか鬼には当たらず、避けられる。が、美結が即座に鬼に鬼火をかける。すると、一気に大きな火があがる。その頃、グラウンドでは…

「一ノ宮たち…一体何者なんだよ!」

「足っ!元からあの四人は速いけど、速すぎっつーかヤバイ。」

「ねぇ!何か、火が上がってるよ!?」

「キャーっ!」 「うわっ!」

女子の叫び声と男子の驚く声が上がった。それは、火だるまになっている、鬼が下に落ちてきたから。しかし、普通の人には火が落ちてきただけに見える。

< 11 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop