咲き誇るものは忍の恋なり
「柏木さま!!大丈夫ですか!?」

「お前らのせいだろ?!どーせ、顔だけなんだよな!」

「どうしてくれんだよ!」

「さいってー!!可愛いからって気取って!」

次々と野次馬が集まり、血だらけの結合たちに暴言を吐く。すると…美結がキレた。

「お前ら、うっさい!黙っとけ!」

普段可愛いため、モテる美結から発せられたこの言葉で辺りは静まり返った。と、同時に海がドアを閉めて結合が回復術をかける。この術は一族の中でも結合とあと二人しか使えず、この四人では結合しか使えない。

"フワッ"

何か、生気のようなものが柏木麗に戻る。そして、傷が消えていった。

「ふぅ!これでよし!」

「校長んとこに連れてくか。」
「だな。安心するよ!」

「だね!行こ!」

「うん。海、美結、真?うちが運ぶ。」

「「「OK」」」

優しく柏木麗を抱え込む結合。これは…お姫様抱っこだ…結構イケメンな結合だった。

< 20 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop