咲き誇るものは忍の恋なり
「日下部さん、ちょっと今いいですか?」
「んー?いいよー、何?」
「付き合って下さい!」
「いいよー」
「「えぇ!?」」
モテる結合のこの答えに驚愕する周り。
「ほんとですか?」
目をキラキラと輝かせた隣のクラスのイケメンくん。
「うんー!どこに付き合えばいいの?あっ、あんまり遠いのは面倒だなぁ………」
“ガクッ”
周りの反応にはそんな効果音が付きそうだ。
「いや、やっぱ大丈夫です。すみません」
結合の鈍感さにタジタジになった隣のクラスのイケメン君。
「そう??いーよー。またね!」
「はい…」
「結合…もう…あの子かわいそうだね…」
「だな。結合…」
「(よかった…)」
彼を哀れむ2人と内心ホッとする1人。
そう。結合は究極に鈍感なのだ。
「ん??みんなどしたん?」
「「「いーや。なんでもない…」」」
「変なのーあっ!さっきの子の名前!ってあ!テスト勉強!忘れてた…」
「「「あ…」」」
ホントにこの人達はよくハモる。