咲き誇るものは忍の恋なり
「をを!やったぁー!理科だけ99点だけど、あと満点!いぇーい!」

つまり、結合は499点。とても惜しい。とてつもなく惜しい。

「俺、500」

小学校より変わらずの海。500点とは…

「俺496…」

真も中々だ。しかし、2位と差が空いてしまったことを悔しく思っている模様。

「美結は…495」

美結は4人の中では低くなっているが、全体的に見ればとても高い。

それぞれがそれぞれの点数を明かすと…

「俺、1位だわ。中学でも変わんねぇのな。」

「わぁーー2位って!また、1点差でとか…」

「はぁ、1位と2位と1点差で3点開いて3位の俺。」

「はぁーあ。あの漢字ミスさえしなければなぁー」

「てか、海。中学でも変わんねぇっていうか、あれだろ。
俺ら進学校だっただけで、普通の小学校では順位出ねーし。てか、これクラス順位だろ?学年順位は書かれてないらしいし。」

「だな。あのよくわからない校長のお陰で勉強ばっかだったな。」

「学年順位はあとで発表って先生言ってた!ね、結合?」

「聞いてないー!」

「結合!?」

「「(結合らしいな…)」」

「えー、学年順位は次の10分休みに廊下に貼られるからなー。あとそれに点数もかいてあるぞ。
初順位発表だから、みとけよー。上位30名の発表で1位から5位は特別にテストがあるたびに表彰されっからな。」

「上位30名、誰だろ!!」

「俺、ぜってちげーわ!」

「1位から5位とか何点だよ!!」

「何点かなー1位の人!誰だろう!」

「男かなー女かなー」

担任の言葉にざわつくクラス内。
真、美結、結合は満点の海を凝視していた。

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