咲き誇るものは忍の恋なり
「さて、美結。俺らも帰るか?」

「.........うん。」

通学路を歩き始める美結と真。

「「............(気まずい.........。)」」

黙りこくる2人。会話がない。

「.........このまま、ずっと平和だったらいいのにね。」

ふいに美結が口を開いた。

「.........そう、だな。」

「破壊活動なんて無くなればいいのに......。」

「......うん。」

真も返す。

「でも、無くならない。」

「......うん。でも、俺らが今頑張れば未来に平和はきっと訪れる。こんな日々が続くよ。」

「.........そうだね!」

そして、また会話が途切れた。

「男の俺がこんなこと言っていいのかわかんないけどさ。」

今度は真が口を開いた。

「もう、あの鬼を迂闊に攻撃出来なくなる。.........そんなんで、あいつらを倒せんのかな.........?」

「あ......。そう、だよね.........。倒すのには、あの鬼を攻撃しなきゃだし、でも攻撃したら人が傷ついていく。」

「ああ。」

「でも、さ。何か出来るような気がするよ。4人でなら。どんなことも。」

「だな。.........男の俺よりちゃっかりカッコいいこと言ってんじゃん。」

「え?そーお?」

「そう。」

「あはは!照れる!ありがとう。」

2人は笑って歩き出した。
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