咲き誇るものは忍の恋なり
「.........御意。」
「.........わーったよ。」
紫音が了承すると渋々と言ったように星羅も頷いた。そして
「澄晴......お前はどーなんだ?いーのか?」
と星羅が男に問う。
「俺は構わない。」
澄晴と呼ばれた男が了承した。
「それで、助ける方法は!?」
結合が急かすように聞く。
「簡単なことです。生気.........つまりエネルギーを返せばいいんですよ。」
「生気を返す.........泉とかいうところから?」
「............えぇ。まぁ、泉の場所がわからないようなら、無理でしょうけど。それに攻撃も出来ない。.........どうしますか?」
余裕を見せる冴音。
「どうすんだ、何も出来ねぇぞ。」
「どうしよう.........」
「やっぱ、倒すのは無理なのか?」
海、美結、真の言葉に
「決まってるでしょ。」
結合が力強く言った。だが
「私の生気を柏木さんにあげればいい。」
続いた言葉は、3人には恐ろしく残酷なものだった。
「っ!何考えてんだ結合!」
「そんなのダメ!結合がどうなっちゃうかわかんないよ!」
「柏木さん、ここ最近かなり体調悪いらしい。これじゃ結合が逆に!」
「それでもいいよ!」
“バッ”
「.........鎌鼬!!」
鬼に結合が攻撃した。
「「!?」」
驚く相手。
「結合、ダメ!」
「お前!」
「やめろ!」
必死に止めようとする3人。結合は
「やめないよ!柏木さんを助けなきゃ!」
と止まろうとしない。
「!結合.........」
「涙が.........」
結合は泣いていた。泣いているものの、その目は決心を示していた。
「.........雷霆神弩!!」
鬼の上空に現れたたくさんの黒い雲から雷が落ち、鬼に直撃する。鬼は消滅した。