咲き誇るものは忍の恋なり
「倒しちゃった............」

「結合、正気か!?」

「バカ!」

「.........君1人にやられましたか。.........ここまで、ですね。」

冴音が余裕の笑みを見せる。明らかにおかしい。鬼が倒された今、損害があるのは冴音達4人だ。

“ヒュッ”

「!美結ッ!!」

“ザシュッ.........!”

刹那、美結を狙ったであろう暗器が真を斬った。......そう、真が美結を庇ったのだ。

「.........え.........?」

「真!」

「今、回復術を.........!」

結合が真に回復術をかけはじめる。一同の視線はその場所に釘付けになっていた。だからだろうか。皆気付かなかったのだ。その場からいなくなっていた1人の者に。
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