咲き誇るものは忍の恋なり
「いやー、まさか澄晴が仲間になるなんてねー!」

「...結合、それ何回目だ?」

「えっと...今日で7日目で、1日10回くらい言ってるから~...70回くらい?」

「そんなにかっ!」

「そう。すごいでしょ?真!!」

「んー...やっぱ、その健気さに一票......いや、二票。」

あの日から7日。4人は変わらず平和に過ごしていた。......いや、変わっていないとは言い切れないだろう。澄晴が加わったからだ。元・破壊活動の4人組の仲間の1人であった澄晴。今ではすっかり改心し、とりあえずという形で結合の家に居候しながら、家事などをこなしている。本人が言うには、
「目を覚まさせてもらったんだから、このくらいの雑用をこなすのは当然だ。」
らしい。意外と律儀な澄晴だった。

「......?何だろ?今日は何か騒がしいね~」

「うん...。何かあったっけ?」

「行事はないはず...。」

「!あ!柏木さーん!」

「?あら、日下部さん達じゃない。何か?」

「今日、何かあったっけ?騒がしいけど...」

結合は近くにいた柏木麗に問う。柏木は「ああ...」と言って、

「中2......1つ上の学年に転入生が来るらしいわよ。なんでも、編入試験を高得点で合格したとか...。」

と答えた。

「転入生かぁー!」

「どんな人かな~?」

「仲良くなれるかな~?」

「ね~!」

花を散らしながらほのぼのと話す結合と美結に

「いや先輩だろ......」

「柏木さんありがとう。あと、ごめん」

「いえ。」

とツッコミを入れる海と、他・真と柏木。

「あ、柏木さんありがと!またあとで!」

「えぇ。」

柏木と別れ教室に向かう4人だった。
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