咲き誇るものは忍の恋なり
「平和、か............」

冴音が呟く。そして

「そんなことは僕もとうの昔に考えました.........。でも、君達人間は、それを、拒んだ.........!」

と悲痛な声で叫んだ。

“シュッ”

冴音の操る暗器が結合へと向かう。結合は冴音に気を取られて気がつけずにいる。暗器が結合を斬.........

「!!」

「え.........?」

らなかった。冴音は何故か暗器をとめたのだ。

「暗器.........?」

「冴音、お前.........」

海が呟き、澄晴が冴音を怪訝そうに見る。

何かがおかしい

この場の全員が思ったことだ。いったい何が、誰が、変化しているのだろう.........

「ッ.........紫音、戻ります。」

「えっ.........何故.........これが最後だと.........」

「そんなことは聞いていません。それとも君も裏切りですか、紫音。」

「ッ.........いえ..........御意。」

“シュッ”

冴音と紫音は去ってしまった。
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