咲き誇るものは忍の恋なり
(何かおかしい............主があの場で止めるなんて.........)

冴音の後ろを歩きながら、密かに紫音は思った。そして

「紫音。」

「!はい。」

突然名前を呼ばれ驚く。

「すみません。最後と言ったのに.........」

「.........いえ。問題ありません。」

いつになく弱々しい冴音の声に、紫音は普段通りに返す。.........2人の間に、静寂が広がった。


一方。

「.........どーする?」

結合が唐突に聞いた。

「「は?」」

状況の読めない他5人。

「だから、この後どうする?」

結合が言い直す。いや、聞き直すと言うべきか。

「んー.........とりあえず、俺らが知ってるあいつらの本拠地に行ってみるか?」

星羅が言うと

「「本拠地!?」」

結合、海、美結、真が食いついた。

「まだいるかどうかはわからないけどな。」

澄晴が言う。

「......俺らが情報を漏らすことも考えてるかもしれない。」

冷静な分析だ。

「「行く!」」

見事に揃っている。

「OK、行こうぜ!」

「ま、いいか。」

星羅と澄晴も納得した。

“シュッ”

6人は空へと飛んでいった。
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