咲き誇るものは忍の恋なり
「えーっと、ここらへんのはずなんだけど.........」

「バカか。星羅、あそこが入り口だ。」

うろ覚えの星羅に、澄晴が厳しい言葉を放つ。

「あ、そーだ!」

今更思い出した星羅。どうやら、本当にバカのようだ。

「ここが.........」

「あいつらの.........」

「本拠地.........!」

「こんなところにあったのか.........」

次々と驚きの声をあげる4人。

「ここからはバレるとまずい。静かに行くぞ。」

「「り!」」

澄晴の指示。大声で返した他5人は、ハッとして口をつぐむのだった。


「.........中、結構広いんだね.........」

「あぁ.........まぁ、4人で暮らしてたからな.........」

澄晴が懐かしむように言った。.........その時だった。

「.........何の用だ。」

恐ろしく冷たい声がした。と同時に響く金属音。

「!!」

「くっ.........」

「裏切り者が何の用だ?殺されに来たか。」

声の主は紫音だった。星羅と澄晴の首には剣があてられている。

「!!.........鎌鼬ッ!」

結合が紫音目掛けて術を放った。
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