咲き誇るものは忍の恋なり
「!!」

咄嗟に紫音は反応し、避ける。立っていた場所から飛び退いたため、星羅達から剣を離す形となった。

「攻撃.........戦闘を始めても良いということか。なら............舞華風刃ッ!」

“ビュオッ”

突然一陣の風が吹いたと思えば

「痛っ!」

美結の手が切れた。

「.........切り傷程度か。」

悔しそうな紫音。

「美結!大丈夫!?」

「うん.........大したことないよ!」

結合の問いかけに美結が笑ってみせる。

「鬼火!」

「水奏!」

「鎌鼬!」

「風切り!」

「雷下天誅!」

「雪氷天誅!」

6人で紫音への総攻撃にかかる。

「!!くっ.........草華風壁......!」

間一髪で防ぐ紫音。なんとか傷はなかったものの、体力の消耗が激しいのか、かなり息が荒い。

「......神樹天誅.........ッ!」

紫音がもう少ないであろう力を振り絞って攻撃にかかった。

「!!」

「速すぎて.........!」

避けきることは不可能.........皆がそう悟った。その時

「.........明暗の刺突......!」

“ズバッ”

紫音の攻撃が斬れた。何者かが斬ったのだ。
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