咲き誇るものは忍の恋なり
「おじゃましまーす!」

「お邪魔します。」

「お邪魔します…」

「どうぞー!で、みんななに飲む?」

「美結はねー、いつものオレンジ!」

「俺はお茶でー!」

「お茶で。」

あの戦いの翌日…今日は土曜日。結合の家にて作戦会議をするということで集合した。

「どーぞー!おかわりは言ってね!」

「ありがとー!」

「ありがとう。」

「さんきゅ」

「いえいえーさて、作戦会議といきますか!」

「「「り!」」」

「父上によると、破壊活動の頻度が多くなってきていてあのサイレンが鳴るとやっぱり、人は恐怖心からパニック状態に陥るらしい。
で、私達は1回も倒せずに逃げられるなりしてるんだよね
。美結、今まででどんな術が一番効いてたんだっけ?」

「えっとー、風術だったおもうよ!相手は基本的には術?っぽいのは使わずに戦ってるよ。自分たちだけのときがあったり、妖怪みたいなのがいるときもあるよ!」

「ありがと。てなわけなんですよー」

「海ん家の父さん曰く、やっぱり2日に1回ぐらい起きてて明後日は珍しく昼かもとかいってたよ。」

「あぁ。で、気ぃつけろって嫌な予感がするって…」

"ゾワッ" それを聞いた結合もその時嫌な予感がした。
そう、いつもと違う何かが…

「結合!どうする?昼間だと守れるか…」

「確かに学校休むか?」

「いや、それはやめといたほうがいいよ、海。だって四人も一気に休むのは不自然すぎる。いつも俺らが一緒にいるってこともあるし。」

「うーん…いざとなったら抜け出そう?理事長は事情を知ってるし…まぁ、理事長だけだけどね。」

「「「り!」」」

「じゃあ、そういうことで!今日はうちの家でご飯だよ!」

「「「り!」」」

「り、ばっか…」

そう言って結合は苦笑した。


翌日。

「ふぁぁ…おはよう。みんな!」

「はよ。」

「おはよ♡」

「おはよー結合。」

不安を抱えながら夜が明けた。

「さぁ!今日は早めに学校にいって、理事長室へレッツゴー!」

そして、走り出す。

"シュッ シュッ シュッ タッ タタッ!"

「ついたー♡」

「うん。いこっか~」

"コンコンコン"

「どうぞ。」

"ガチャ" 扉を開けるやいなや結合が喋りだす。

「理事長!もしかしたら、今日昼に破壊活動が起きてしまうかもで…途中で学校を抜け出さなきゃかもで…」

「あぁー。わかった。何とかするよ。気を付けるんだぞ?」

「「「「はい!」」」」

「失礼しましたー。」

"ガチャ"

「ふぅーよかったねぇひとまずあんしーん♡♡」

「んね!あとはいつどこで何が起きるかだね!」

「あぁ、用心しとこう。」
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