咲き誇るものは忍の恋なり
「......紫音.........」
あたり一帯が平和で染まるこの場所。冴音が紫音に声をかけた。ずっと俯いている紫音の顔は見えない。
「......もう、終わりにしましょう.........君が僕の為に色々とやってくれたのはわかっています。僕がこんなことを言うのも筋違いだとも......自分の目的を果たす為に、君を利用していました。.........すみません。」
冴音は紫音にも謝罪した。
「.........紫音、許してやれよ!冴音のことはお前が1番わかってるはずだろ?」
星羅が紫音に呼びかける。紫音は黙ったまま何も言わない。
「紫音.........?」
異変を感じた冴音は紫音へと手を伸ばす。
「触れるな.........」
紫音が声を出した。だがその言葉はあり得ない程に冷たい。
「紫音.........?」
「どうしたんだ.........?」
澄晴と星羅も異変を感じた。冴音に絶対の忠誠を誓っていた紫音がそんなことを言うはずがない。
「......そうやって人は裏切っていく.........!」
ようやく紫音が顔を上げた。その顔は何かに取り憑かれたように暗く、目には光がない。
その瞬間。
“ビュオッ!”
突風が吹き荒れ始める。と同時に、存在しなかった植物などが現れ始める。
「.........!能力の暴走が起きている.........」
澄晴が呟いた。
「紫音!やめなさい!紫音!」
冴音が叫ぶが、その叫びも虚しく、紫音は反応すらしない。
(全てが壊れた.........!楽しかった日々も、幸せだったあの時も!もう、戻らない.........!)
紫音は密かに結合を睨んだ。
(全ての元凶は.........!)
「殺す.........ッ!」
“ビュッ!”
紫音の攻撃が結合へと迫る。結合も、周りにいる者達も、それに気がつけていない。
「結合ッ!!」
あたり一帯が平和で染まるこの場所。冴音が紫音に声をかけた。ずっと俯いている紫音の顔は見えない。
「......もう、終わりにしましょう.........君が僕の為に色々とやってくれたのはわかっています。僕がこんなことを言うのも筋違いだとも......自分の目的を果たす為に、君を利用していました。.........すみません。」
冴音は紫音にも謝罪した。
「.........紫音、許してやれよ!冴音のことはお前が1番わかってるはずだろ?」
星羅が紫音に呼びかける。紫音は黙ったまま何も言わない。
「紫音.........?」
異変を感じた冴音は紫音へと手を伸ばす。
「触れるな.........」
紫音が声を出した。だがその言葉はあり得ない程に冷たい。
「紫音.........?」
「どうしたんだ.........?」
澄晴と星羅も異変を感じた。冴音に絶対の忠誠を誓っていた紫音がそんなことを言うはずがない。
「......そうやって人は裏切っていく.........!」
ようやく紫音が顔を上げた。その顔は何かに取り憑かれたように暗く、目には光がない。
その瞬間。
“ビュオッ!”
突風が吹き荒れ始める。と同時に、存在しなかった植物などが現れ始める。
「.........!能力の暴走が起きている.........」
澄晴が呟いた。
「紫音!やめなさい!紫音!」
冴音が叫ぶが、その叫びも虚しく、紫音は反応すらしない。
(全てが壊れた.........!楽しかった日々も、幸せだったあの時も!もう、戻らない.........!)
紫音は密かに結合を睨んだ。
(全ての元凶は.........!)
「殺す.........ッ!」
“ビュッ!”
紫音の攻撃が結合へと迫る。結合も、周りにいる者達も、それに気がつけていない。
「結合ッ!!」