願ったり叶ったり
思ったりやっちゃったり
「異世界召喚とかしないかなーーーー」

「ないない」

「タイムスリップとか!」

「ないない」

「じゃぁー映画の中に入っちゃうとか!」

「ないない」

「じゃぁ未知との遭遇?」

「絶対ない」

「ぜーんぶまとめてやってみようか?」

『あんた誰!?』

効果後の教室。
窓際の席で妄想を始める常田 ゆめ高校2年生。
ゆめの妄想を否定し続ける粕谷 勇気高校2年生。
そして突然机の下から現れた竹内 ジャスティン高校2年生。

「誰ってクラスメイトじゃないですかーー」

『なんだ、ジャスティンか』

「お二人はいつも息ぴったりですねん」

「ねぇねぇジャスティン!全部できるって本当!?」

「できますとも!さぁさぁお二人とも生徒会室へどうぞっ」

「絶対嘘」

「行ってみようよ!カス勇者!!」

「その呼び方辞めろ!女でも殴るぞ!」

「女性に暴力は関心ませんねー。せめて濡れTシャツの刑に!」

『セクハラ』

2人はジャスティンに連れられて生徒会へ向かう
ノリノリルンルンのゆめとは対照的に
とてつもなく面倒くさそうな勇気
何故か自信満々のジャスティン
渡り廊下を歩いていると勇気の目に飛び込んで来たのは中庭に立つ宇宙人
のコスプレをした人。

「おい!あれ見ろよ!」

「あー!!!宇宙人だ!!!」

「あらーもう見つかってしまいましたか。」

「うわ!こっち見てる」

「話し掛けようよ!!」

「いや、ここはあえてのシカトだ」

「でもめっちゃ見てるよ!!ねぇ!めっちゃ見てるよ!!」

「関わるな!」

「でもめっちゃ見てるよ!!!」

「シカトだシカト!」

「でもこっちくるよ!!」

「ダメだ目を合わすな!」

「でもなんか苦しそうにこっちくるよ!!!!」

「芝居だ!ほっとけ!」

「あ、倒れた。」

「芝居じゃなさそうですね」

3人は全身タイツで蒸し焼き状態になった宇宙人を保健室へ運んだ。
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