願ったり叶ったり
--------------保健室--------------

「早くマスク取れ!」

「せーのっ」

バサッ

「副会長だ」

「副会長だ」

「宇宙人でぇす」

「副会長だろ」

「副会長だよ」

「副会長の皮を被った宇宙人でぇす」

「宇宙人の皮を被った副会長だろ」

「宇宙人の皮を被った副会長だね」

「宇宙人の皮を被った副会長でぇす」

『副会長じゃん!』

「この事は・・・・誰にも言うな・・・グハ」

「ただの熱中症だろ」

「なんだー副会長かぁーーーつまんないのー」

「先生あとは頼みました」

「はいはい。さっさと出てってー先生は大人の仕事があるから♡」

『セクシーーー!』

「ほら行くよ馬鹿どもが」

「出たブラックゆめ」

保健室を後にし、また生徒会室へ向かう。

「全部できるってもしかしてこうゆう事かよジャスティン」

「それはこれからのお楽しみでぇす」

「まぁまぁどうせ暇なんだしー付き合ってあげよーよー」

「これはデモンストレーションでぇす
本番はこれからでぇす」

また渡り廊下を歩いていると
また勇気の目に飛び込んできたのは
ちゃぶ台を囲む4人の家族だった。

「おいあれ」

「あ、」


ちゃぶ台を囲む家族の会話

「節子!残さず食べなさい!」

「はい。」

「母さん、僕は勉強がしたいです。」

「ごめんなさいね、あんたを学校へやるお金もなくて」

ジャスティンに詰め寄る勇気

「おいまさかこれって」

「昭和にタイムスリップしてしまいましたねー」

「おーSHOWA!」

「ゆめものっかんなよ!つーか雑すぎんだろ!!
そもそもなにこれ!この家族可哀想すぎんだよ!
節子残さず食えってそもそもおかず無いじゃんか!
学校も行けないって泣けてくんだろ!!」

「あ、倒れた」

「え?」

横たわる母
それを囲む家族

「母さん!母さん!」

「この子達を頼みましたよ。あなた」

『かあーーーーーさーーーーーん』

「って一緒になって叫んじまったじゃねぇかよ!」

泣きじゃくるゆめ
目に涙を溜めてハンカチを渡すジャスティン

「さぁ、行きましょう」

「このまま移動かよ!!!切り替えれねぇよ!
節子どうなんだよ!
つうかよく見たら会計の山村と谷村と書記の斎藤じゃねぇか!
そして節子どっから連れてきた子役だよ!!」

「父の事務所の期待の星でぇす」
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