窓の外は晴れ
佐「美織、飯でも食ってくか?」
美「行く!」
私と佐々木は居酒屋に入り、とりあえずビールを頼んで乾杯をした
「お疲れ様」「おつかれー」
佐々木はビールを一気に飲み干すとおかわりと、適当につまみを頼んだ
佐「いやぁーそれにしても…
明日のPVの曲、今若者に大人気らしいな!そのPVを見て、誰あの子?みたいになればいいな」
美「そうだね。緊張する
私の他にも後3人の女の子と共演するんでしょ?目立てるかな…」
佐「大丈夫!自信持って!
美織はさ、これからどんな仕事を増やしていきたいとか、目標の芸能人とかって居る?」
佐々木は胸ポケットからメモ帳を取り出して訊いてきた
美「んーそうだなぁ…
雑誌の取材とか受けてみたい。
勿論取材だけじゃなくて何枚かphotoも撮ってもらいたいし、いつか表紙も飾ってみたいな」
頭の片隅には円衣裕太が居た。
佐々木はそんな私の目標をメモ帳にスラスラと書き残していた
佐「雑誌いいね。他には?」
美「後はCMも出たいな。
それからやっぱりドラマ!主演で出たい…無理じゃなかったら映画も出たい」
口に出すだけなら、引っ込み思案な私もスラスラとなりたい自分が出てきた。
佐「…じゃあ、目標の芸能人とかは?誰かいる?」
美「目標の芸能人……」
円衣裕太…
美「円衣裕太…。
何もかも完璧だった
色感情とか抜きで、本当に素敵な俳優だと思った。
世間は円衣裕太で染まってる、なのに謙虚で天狗にならない。
私、円衣裕太に会って俳優の円衣裕太に惚れ込んだの。演技も何もかも…あんな芸能人になりたい…ううん、超えたい」
佐「円衣裕太を、超えたいか…」
よし飲もう!と佐々木は私にビールを勧めてきた。
私と佐々木は、やっと進み始めた二人三脚に乾杯をした