窓の外は晴れ




その日の夜、私はほろ酔いで帰宅しお風呂を済ませベットに入っていた。

明日はPV撮影。
肌の手入れは念入りに済ませた

言うならばお酒を少し飲みすぎた
顔に出ないように睡眠は充分に取ろう

そう思って早くも寝る時だった



携帯が鳴った、着信だった

佐々木かな…

手に取った携帯のディスプレイを見て飛び起きた。
電話の相手は円衣裕太…!!

私は軽く咳払いをしてから電話に出た




美「もしもし…?」



裕『あ、俺だけど…今平気?』



美「大丈夫だよ!どうしたの?」



裕『いや、今日は久しぶりに早めに仕事が終わったんだ。家でゆっくりしてたんだけど、美織何してるかなって思って。』



美「私もさっき帰ってきたところ
びっくりした…。私の携帯に電話してくるのなんてマネージャーしかいないから」



裕『ふ…あの例のマネージャーか
でもあの人のおかげで俺…美織に会えたんだもんな…』



美「…ん?」



裕『いや…何でもない。遅くにごめんね、ただ声が聞きたかっただけだから…もう寝る?』





これ以上電話で話していたら、本気で好きになってしまいそうだった

私の顔は真っ赤で、心臓は大きな音を立て飛び跳ねてる

まだ電話してたい…
でも好きになるわけには





美「うん…そろそろ寝ようかな
また連絡するね」



裕『ちゃんと暖かくして寝なね。
じゃあ…おやすみ』





耳元で囁かれたおやすみ
この人は完璧だ。男として…

円衣裕太と共演した女優は、円衣裕太の事を好きになったりしないのだろうか


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