窓の外は晴れ




裕{おはよ!昨日はいきなり電話
してごめんね
迷惑じゃなかったらまたいつか!
じゃあ仕事行ってきます(^^)



朝から円衣裕太からのLINEだった
私は早速、返信した




私{おはよう(*^^*)
電話全然迷惑じゃないよ!
嬉しかったよ!
朝早くから仕事なんだね
今日もお互い頑張ろうね




円衣裕太に返信しTVを付けると朝のバラエティー番組に円衣裕太が出ていた
私は思わず携帯を落としてしまった




美「ま…じかよ。」



円衣裕太はゲストとしてその番組に出演していた




美「【今一番熱い若手俳優…】
それで円衣裕太呼ばれたんだ…」




画面の中ではMCと円衣裕太がやり取りをしていた




『マルなんてファンから呼ばれる事に対してどう思いますか?』


裕『嬉しいです。…芸能人ってだいたいフルネームで呼ぶじゃないですか…それをあだ名?みたいな感じで呼んでくれて。僕としても、ファンのみんなと距離が凄い近いなぁ、と』


『円衣裕太さんのファンの子達を、まとめてマルfamilyって呼ぶそうですね?
なんかアイドルみたいですよね』


裕『マルfamilyですか
確かにアイドルポイですね…でもそれもやっぱり嬉しいです』


『こうやって話してても凄いファンの方を大事にしてるのがわかりますね!』


裕『はい、勿論です。
ファンあっての僕ですから』








美「……かっこいい…」



思わず漏れた言葉だった
私もこんな風に画面の中から、ファンを虜にするような発言をしたい

円衣裕太は、遠い存在だ

悔しい…かっこいい…ずるい

画面の中で屈託なく笑う円衣裕太を指でなぞった。





私も早く…その場所に行きたい。



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