窓の外は晴れ





「お疲れ様でした!」



ーーー





佐「美織、今日の撮影かなり良かったな」



美「うん、自分でも良い出来だなって思うよ」




撮影の出来は良く、読者の反応が期待できる作品になった。




美「どれだけの人が、この雑誌を買って私に目を止めてくれるかな」



佐「そうだなぁ…
1ページ丸々使ってくれるってからこれは相当な宣伝になるな。美織、良くやったぞ
最近の美織は本当に頑張ってる」



美「佐々木さんが仕事取ってきてくれるから。感謝してます」



佐「やめろよ水臭い。ところで円衣裕太とは連絡取ってるか?
やっぱり一筋縄じゃいかないか?
あっちも忙しいもんなぁ今…」



美「あぁ…円衣裕太ね…
普通に連絡取ってるだけだよ。
近況報告というか、仕事の話ばっかりかな…」





円衣裕太に食事に誘われた事、佐々木に言えなかった…
言えばきっと佐々木は直ぐに週刊誌にその事を売るだろう

そしたら…円衣裕太に迷惑がかかる…

それに、売名行為に利用したって分かったらもうきっと連絡くれない。そんなの嫌だ…


別に、好きなわけじゃないけど
なんか…円衣裕太に迷惑かけるのは違うと思うんだよね…

だって円衣裕太、凄く性格良いし…




佐「ところで、今日の食事会やっぱり来そうだよな円衣裕太…
大女優や大御所も多く来るけど場をわきまえながら円衣裕太にもコンタクト打っとけよ」



美「わかってるって…」





私は携帯に目を向けた
今朝、円衣裕太から来ていたLINE




裕{おはよう!天気がいいな
よく寝れた?俺は少し寝れたよ!


裕{チーズハンバーグ忘れてない?楽しみ(^^)☆彡
二人で飯行ったとき、俺緊張して喋れないかも…その時は美織、たくさん喋ってね






………。
裏切れないなぁ…円衣裕太の事


佐々木さん、ごめん。

私、やっぱり売名行為して売れたくない。

仕事も増えてきたし売名行為する理由もなくなってきたじゃん…

出来ないよ…
こんなメールもらって…


私には出来ないよ……


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