窓の外は晴れ
佐「そのキッカケ…
大チャンスはやっと巡ってきた…
6年間待ち望んでた中で一番の大チャンスが!」
佐々木は大きな声を出して、興奮を隠せないと言わんばかりにその場に立ち上がる
美「円衣裕太のラジオのゲストに出れるって事?それは確かに大チャンスかもしれないけど…
私、うまくできるか自信ない…」
佐「…もしうまくいかなかったとしても大丈夫だ。
本命を成功させればな…」
美「本命…?」
私は目を丸くして佐々木を見た。
佐々木はまだ目を輝かせていた
佐「……売名行為だ…」
美「売名行為…?」
驚きのあまり固まってしまった
佐「美織…今日、円衣裕太に色掛けてこい。」
美「ちょ、ちょっと待って!
待ってよ!何?色かけるって…
枕営業でもしてこいっていうの?
それも俳優に直接?ありえない!!!!
そもそも売名行為なんて週刊誌に名前載せるだけでいいし、わざわざ近づく必要なんて…」
佐「ダメだ。徹底的にやらないと!名前を出すだけの売名行為なんて直ぐに世間に忘れられる…
だから写真が必要なんだ!
ちゃんとした"交際してる"っていう証拠が。
友達でもなんでもいい!とにかく円衣裕太にコンタクトを取れ!いずれ写真が撮れればそれでいい」
美「私…私そんな炎上で名を売るような事したくない。それに、そんな事したら円衣裕太にも迷惑がかかるし佐々木さんだって、A社の知り合いは…?
なんて言うつもりなの?!」