窓の外は晴れ





裕「あのさ……………」




円衣裕太がいきなり真剣な声を出した。
二人だけの空間には、更に緊張の空気が増した。




裕「俺、美織を…好きになった」




その瞬間、私はグラスを落としそうになった。それくらい動揺した




裕「…仕事とか、お互いの立場があるから。なかなか自由には会えないかもしれないけど…
俺と、付き合ってくれない?」




円衣裕太は体ごと私の方に向いて、私の目を見て告白する。

私はまるで、蛇に睨まれたカエルのように固まってしまった

今ならカエルの気持ちがわかる


きっとカエルは怖くて固まってるんじゃない
蛇が美しくて見とれてしまっているんだ。







裕「……美織?」



美「わ、私…全然ダメな女優だし裕太にふさわしくないよ…裕太をダメにする気がする…
それにもしバレても、私なんか誰も相手にしないだろうけど…
裕太に迷惑はかけたくないよ」





佐々木の"売名行為"

紗保さんに言われた"裕太の質を落とす"



それ等が心に引っかかって…


それに私は…本当は私は裕太を利用する為に、騙す為に…円衣裕太に近づいたのに…

私なんか最低なのに…


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