窓の外は晴れ
もう直ぐ時刻は20時になる。
さすがに人気なだけあって、こんなに早く仕事が終わるなんて思ってない。
遅くなるだろうけど健気に待つんだ
そう思いながら、食事の下準備の確認をしていると着信が鳴った
裕『もしもし?』
円衣裕太からだ
美「もしもし?どうしたの?」
裕『どうしたの?じゃないよ。今日美織の家、行っていいんでしょ?』
美「うん…って、もう仕事終わったの?」
裕『早めに終わらせて貰ったよ』
忙しい円衣裕太が私の為に…
なんだか申し訳なくなった。
これって、円衣裕太をダメにしてるっていうんじゃないのかな…
出来れば私よりも、仕事を優先して欲しい…
なんて贅沢なお願いなんだろう。
裕『今から向かうから住所教えて。ナビ入れるから』
美「あ…住所は……」
入力し終えたのか、円衣裕太の声は一気に高くなった。
裕『はやく会いたい。いろいろ聞いて欲しい事があるんだよね』
美「じゃあついたら連絡して。車、外に置いとくのはまずいから…オートロック開けるから地下のVIP用の駐車場スペースに停めてね」
裕『了解!』
来る…今から円衣裕太がこの部屋に来るんだ…
これって通い愛ってやつ?
私は走って鏡の前に行くと最後の身だしなみを整えた
やっぱりピンクの方が良かった。