窓の外は晴れ
佐「…美織、甘い事を言うな。
これが芸能界なんだ
食うか食われるか…弱肉強食
騙すか騙されるか…
利用するか利用されるかなんだ」
美「…。」
佐「…芸能界ってもっとキラキラした所だと思ったか?お前も散々見てきただろう?6年間も…
仲良くしていた同期はどうだ?周りを見ればもう、全員手の届かない所に居るぞ?
何故だかわかるか?遠慮しなかったからだ
食われる前に食ったからだ…
本当はチャンスなんてチラチラあった。だけど炎上しても美織が精神的にも耐えれるように20歳過ぎてからにしたかったんだ。どうしても!!!
美織には潰れてもらうわけにはいかないから…
俺は美織の事を何十年に一度の逸材だって信じてる…
利用できる奴らは全部利用してやるんだ!
綺麗事なんか通用しない」
美「…そんな逸材だって思ってるなら、普通にしてたって売れるはずでしょ…?」
佐「だから甘いんだよ美織は!」
佐々木は大声を出した
私はびっくりして硬直した
佐「同期はみんな脱いだ…
グラビアから初めて名を売った
仕事を選ばなかっただろ?
だけど美織…お前はグラビアはやらない、脇役なら出ないと仕事を断り続けた。そんな事してたら…仕事なんか来るわけが無いだろう」
美「……」
佐「もう一度言う。
最後のチャンスなんだ…」