窓の外は晴れ
裕「お邪魔しまーす!」
円衣裕太は、新しい場所に警戒する犬のようによそよそしく部屋にあがり落ち着きを隠せない様子だった
美「もうご飯にする?」
裕「うわ!なんかそれ…新婚ぽい」
美「お風呂にする?ご飯にする?それとも私?ってやつ?」
裕「俺は絶対に美織~ !」
そういって、円衣裕太は私に抱きついてきてキスをした。
あまりに一瞬の出来事で、私は何が起きたかまだ理解できていない
裕「美織の次はご飯!ハンバーグ!」
美「あぁ…ハンバーグね、はい。そこに座っててね」
円衣裕太と関わってから、私の顔には血が昇りっ放しだ
ルンルンで椅子に座り、ハンバーグが出てくるのを待つ円衣裕太は、本当に犬みたいに可愛かった
仕事でもプライベートでもあまり変わらない円衣裕太
こりゃ売れるわ。
こんなのが画面の中でニコニコしてたら、わしゃわしゃしたくなるもん…
そんな相手が今、目の前でルンルンしてるんだから。
私はもうそれだけでいいや…。
ハンバーグを焦がさないように焼いてチーズを乗せた
丁度良く溶けたところで盛り付け
お手製のデミグラスソースをたっぷりかけた
付け合せのサラダも、見た目が綺麗に見えるようにお洒落に飾りついでにグラタンも焼いた。
それにコーンスープ
六本木のDで円衣裕太が最後に飲んでいたワインと同じものを用意しておいた。
それ等を全部、円衣裕太の待つテーブルに運んでいく