窓の外は晴れ
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裕「美織~…」
美「裕太おはよう
朝ごはんできてるよ」
テーブルの上には、焼き魚に卵焼き。豆腐の味噌汁に納豆。そして、ほかほかの炊きたてご飯
私、やれば出来る子!
しかし、昨日あんなに手料理を絶賛して喜んでくれたのに、円衣裕太は食事には目も呉れずにテンションはだだ下がりだ。
裕「せっかくの泊まりなのに寝ちゃった…」
なにか小声でブツブツと喋っている。もしかして昨日先に寝ちゃった事、後悔してるの?
美「仕方ないよ。裕太は忙しいんだから、疲れてるんだしよく寝れて良かったよ」
裕「本当に…魅力がない訳じゃなくてまじで…俺襲う気満々だったのに…最悪だ。俺はもう男失格だ。」
誘う気満々…
こんな可愛い系の円衣裕太でもそんな風に思うんだなぁ
やっぱり男だ
そんな事、気にしなくていいのに
可愛い寝顔見れたから充分だけどな
テンションだだ下がりのまま、美味しい美味しい言いながら朝ごはんを平らげた円衣裕太は、サッとシャワーを浴びると直ぐに仕事に行く時間が来た。
駐車場まで送ると、思いっきり抱きしめられた
裕「マジで飯うまかった。
凄い幸せだった。本当はこのまま帰りたくないしここに帰ってきたい。
…それと夜の事、本当にごめん」
美「また来てね!仕事頑張って」
裕「…次は絶対寝かさねぇから」
えっ……そう思った時にはもう唇は塞がれていた
最後の最後に男らしくかっこいい円衣裕太
可愛いのかかっこいいのか、頼むからどっちかにしてくれ。
裕「じゃあいってきます!連絡するな」
ベンツに乗り込んだ裕太は、颯爽とこの場を後にした