窓の外は晴れ




押し倒された形になった私は、下から円衣裕太を見つめた

上から優しく見下ろす円衣裕太は、そっと私の手のひらと自分の手を重ねた。





裕「そう言えば…今度は寝かさないって…覚えてる?」




いちごのように真っ赤になった私のほっぺにキスをすると、唇にもキスをして。円衣裕太の唇は肌を沿いながらどんどん下に向かった





美「…裕太…電気……」



裕「駄目」





円衣裕太は意地悪に微笑むと、優しく…本当に優しく私を抱いた

幸せだった
ずっとドキドキしていた

顔も、多分…体まで真っ赤に火照ってたんじゃないかってくらいに。緊張して…嬉しくて

好きな人とするセックスの暖かさを初めて知った


途中、幸せすぎて涙が一粒落ちた
それくらい、私にとって大きくて安心出来る愛だった





裕「美織…好きだよ…」



美「…私…も、……大好き…」





このままくっついちゃうんじゃないかってくらい強く抱き締め合った

円衣裕太の背中には、私の爪が食い込んだ。

残したい…
円衣裕太は私のものだって…

このまま、溶けて
円衣裕太の一部になりたいよ







ーーーーーーー





裕「…美織?…大丈夫?」




処女じゃないのに、行為の後に心配してくれるなんて優しいね




美「ん。大丈夫…ありがと」



裕「なにか飲むか?」




円衣裕太の腕枕で寝ていた私は、少し上目遣いで彼を見た




美「ううん、ありがとう」




見上げた顔に、キスをされた





裕「…こんなに大事にしたいって思ったのは初めてで…情けないけど俺、怖かったんだ」




円衣裕太がポツリポツリと話し出した。




裕「俺はいつでも美織の心の直ぐ隣に居たつもりでも、忙しさに負けて連絡も出来ない日もあった…

俺は、口先だけでいつも美織を安心させようとしてた…そのせいで、美織は自分ばっかり責任を感じて、こうやって病ませて悩ませた事、後悔してる…」





円衣裕太は、今にも泣き出しそうな瞳で私を見つめた
思わず私は円衣裕太の髪を撫でた

円衣裕太は枕にされてない方の腕で撫でた私の手を握った



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