窓の外は晴れ
裕「もう絶対に…そんな思いさせないから…だから、俺から離れないで」
美「…ずっと一緒にいるよ。」
私が髪を撫でてた筈なのに、いつの間にか私が優しく髪を撫でられていた
裕「良かった。…でも正直、さっきの嬉しかったんだ。」
美「さっきのって?」
裕「…ん?…俺の為じゃなくて自分の為に頑張ってる…って。
美織、本当に強くなったと思う
仕事も増えたし…今までは一人で大丈夫かなって心配だったよ、正直言うと…
でも、逞しくなったっていうか輝いてるっていうか…これからは安心して応援できる」
美「…私が強くなれたのも、仕事に自覚が持てたのも、全部、裕太のおかげなんだよ
今までは売れて無い癖に好き勝手仕事選んで、そのくせ結果なんか残せなくて。芸能界辞めようって思った時に裕太に出逢った
売れてるのに謙虚で、気配りが出来て、天狗にならなくて、ファンをすっごい大事にしてて。
圧倒的なオーラに見とれた
今でも鮮明に思い出せる……裕太に初めて会った日の事
それから毎日が楽しくて、仕事貰える事に有り難さを感じた。
私の目標は円衣裕太なの!
だから頑張れる…
円衣裕太の様な芸能人になる!って…だから私変われたの…裕太が今、隣に居てくれるから」
裕「照れ臭いな、なんか…
美織が俺を目標だって言ってくれて追いかけて来てくれるなら、俺は更に頑張るよ
これからもずっと一緒に居れるように、俺は前を歩き続ける。ずっと美織の事、待つよ。
だって俺に追いついたら美織、俺を置いて先に行きそうだし」
円衣裕太はニッコリと笑った
だけどその瞳は少しだけ潤んでいた。
そんな円衣裕太を見て私の目も潤んでくる…
美「あ、…裕太、仕事…!」
裕「こんな時に現実に戻すなよ
大丈夫だって言ってるだろ?」
美「でも…」
裕「美織!飯、食いに行こうか」
円衣裕太はにやりと笑った