窓の外は晴れ
美「なにこれ…こんな美味しいラーメン、食べた事ない」
私は無我夢中でラーメンをすすった。空腹のお腹が満たされていく
裕「美織よく食うな~よしよし
いっぱい食べろよ!
お勘定はどうせいらないんだし」
「バカ言うんじゃねぇよ。倍置いてきな」
裕「倍よりも多くいつも送ってんだろ?ったく…。」
ん…………?
「うるせぇなぁ。大体なぁお前…若いうちは働いて働いて親に楽させてやるもんだぜ?
若いうちは金しか親孝行する事ねぇんだからよ。」
裕「働いて働いてって、そこらの23歳よりはよっぽど働いてるし、よっぽど親に苦労させてねぇと思うけど?」
「だぁーー!!
…そうやって偉そうにしちゃうところ誰に似たの?
男はなぁ黙って働くのが1番なんだよ。どれだけ働こうがそれを表に出さないのが真の男ってもんよ」
裕「よく言うよ。1回失敗してる奴に言われたってなんの説得力もないね」
「くそがきが。母ちゃんそっくりに育ちやがって…」
裕「最高の褒め言葉ですどうもありがとう。お袋に似て本当に良かった神様ありがとう~」
ん?…ん?
ちょっと待ってちょっと待って…
あれ?もしかして…
美「あのぉ~…お二人は…どういったご関係で?」
円衣裕太と店長は、不思議そうな顔をして私を見て言った
「親父」「息子」
美「………」
裕「美織?どうした?」
美「…えぇぇぇぇぇえぇ?!?!
おおおおお父様ですか?!すみません私!挨拶もしないでズルズルラーメンばっか食べて」
裕「知らなかったの?俺の親父、ラーメン屋だって言ったじゃん」
美「だからって!店入る前にここがそのラーメン屋だよ。とか教えるでしょ普通!」
裕「ご、ごめんって。そんな怒るなよ!いいんだよこんな親父、堅苦しく挨拶だなんだって」