窓の外は晴れ
美「裕太……!!!!」
円衣裕太の姿を見た私は勢い良く立ち上がり傍に駆け寄ろうとした、が…それを佐々木が前に立ち邪魔をした
佐「どうもわざわざお越し頂いて…B社、瑞乃美織のマネージャーの佐々木と申します。」
佐々木はわざとらしく、業務的な挨拶をする
本「A社、円衣裕太のマネージャーの本田です。…騒動の事でお伺いしました」
佐「…熱愛スクープですよね?これでお互いが上に行けますね、良かった。人気者に更に火がつき興味心や嫉妬心が生まれ、名はたちまち売れる事でしょう」
裕「……何言ってるんですか?…美織…?」
円衣裕太は眉間にシワを寄せ、恐る恐る訊いてきた
「…裕太、あのね!!!!」私の言葉を遮るように、すかさず佐々木は大声をあげて円衣裕太に放った
佐「これが売名行為だからです」
裕「……売名…?」
円衣裕太とマネージャーの本田は売名行為の単語を聞いて、凍り付いた様に佇んでいた。
本田さんは、円衣裕太から話を聞いていたのか、円衣裕太に負けないくらいの表情で佐々木を…そして私を睨んだ…