迷走女に激辛プロポーズ
第五章 嫌いになれば?
イヤ……キス魔は私ではなかった。
引っ越し明けの月曜日。今日は課部長ランチミーティングの日。
佑都と清香はいない。遥香とのんびりランチタイムを楽しむ。
「それで、お引越しは無事に終わったのですか?」
遥香は野菜オンリーのプレートをフォークで突っつきながら聞く。
近々ある見合いのためにダイエットをしているらしい。
でも、野菜ばかりで物足りないみたいだ。
そのままで十分可愛いのに……。
「あっ、うん。なんせ全部お任せ楽々パックだったから、すぐに片付いた」
「素敵なお部屋でしょうね」
ん? 前に私が倒れた時、来たのでは?
疑問に思い尋ねてみる。
「いいえ、お部屋には伺っていません。フロントロビーでお話ししただけです。清香様が楓様に会わせろって言っても、白鳥課長ってば、部屋に女は親族しか入れない……と断固拒否でした。楓様はすでにあの時、身内になっていたみたいです」
「――あっ、そうだったんだ……」
アハハと誤魔化し笑いをする。無性に恥ずかしい。
引っ越し明けの月曜日。今日は課部長ランチミーティングの日。
佑都と清香はいない。遥香とのんびりランチタイムを楽しむ。
「それで、お引越しは無事に終わったのですか?」
遥香は野菜オンリーのプレートをフォークで突っつきながら聞く。
近々ある見合いのためにダイエットをしているらしい。
でも、野菜ばかりで物足りないみたいだ。
そのままで十分可愛いのに……。
「あっ、うん。なんせ全部お任せ楽々パックだったから、すぐに片付いた」
「素敵なお部屋でしょうね」
ん? 前に私が倒れた時、来たのでは?
疑問に思い尋ねてみる。
「いいえ、お部屋には伺っていません。フロントロビーでお話ししただけです。清香様が楓様に会わせろって言っても、白鳥課長ってば、部屋に女は親族しか入れない……と断固拒否でした。楓様はすでにあの時、身内になっていたみたいです」
「――あっ、そうだったんだ……」
アハハと誤魔化し笑いをする。無性に恥ずかしい。