迷走女に激辛プロポーズ
佑都は約束通り、ペントハウスで一番良い部屋だというロフト付きのゲストルームを私に明け渡してくれた。以前の部屋が二部屋ぐらいスッポリ入ってしまうほど広い部屋だ。
既存の家具たちもあるので、持ち込んだ荷物は主に着替えなど身の回りの物だけ。結局、今まで使っていたベッドなどもリサイクルショップ行きだった。
片付けが終わった途端、片隅で小さくまとまる自前の持ち物を見ながら、蟻が王宮に住むみたいだな、と滑稽で笑ってしまった。
「どうです? 住み心地は?」
「ん……あ……いいよ」
住み心地は最高にいい。しかし、問題が一つある。
あれ以来、佑都は隙あらば抱き着き、キスしようとするのだ。
そう! キス魔は佑都だった。
それが、仔犬がじゃれつくような感じだから、キツク叱るに叱れない。知能犯め!
だから、おちおち気が抜けず、ちょっと疲れていた。
疲れているから気持ちが敏感で、いろんなことに異常反応してしまうのだろう。
既存の家具たちもあるので、持ち込んだ荷物は主に着替えなど身の回りの物だけ。結局、今まで使っていたベッドなどもリサイクルショップ行きだった。
片付けが終わった途端、片隅で小さくまとまる自前の持ち物を見ながら、蟻が王宮に住むみたいだな、と滑稽で笑ってしまった。
「どうです? 住み心地は?」
「ん……あ……いいよ」
住み心地は最高にいい。しかし、問題が一つある。
あれ以来、佑都は隙あらば抱き着き、キスしようとするのだ。
そう! キス魔は佑都だった。
それが、仔犬がじゃれつくような感じだから、キツク叱るに叱れない。知能犯め!
だから、おちおち気が抜けず、ちょっと疲れていた。
疲れているから気持ちが敏感で、いろんなことに異常反応してしまうのだろう。