迷走女に激辛プロポーズ
照明を落としたムーディーな店内。微かに聞こえるボサノバ。
エラブル・バーはセカンドとはまた一味違う上質でクールな大人の店のようだ。
「いらっしゃいませ、竜崎様」
出迎えた黒服蝶ネクタイの男性が、深々とお辞儀をする。
その声と共に、店内の視線が全てこちらを向く。
嗚呼、そうだった! コヤツたちと一緒だった!
彼女たちの美貌は目立つ!
私は慌てて遥香の後ろで身を小さくする。遥香が怪訝な顔で振り向くが、そんなのに構ってはいられない。笑って誤魔化し姿を隠し皆に続き進むと、半個室のリザーブ席に案内される。
「当店一押しのお席でございます。どうぞごゆるりとお楽しみ下さい」
ウエイターの言う通りだった。
窓の外に目をやり、その光景に目を奪われ絶句する。
少し高台にあるからか、何物にも邪魔されない視界の先は、遠く離れた夜景と満天の星空が境界線無く繋がり、あたかもそこが宇宙の宝石箱だと言うような、絶景のパノラマが広がっていた。
得も言われぬ美しさ、とはこのことかもしれない。
そう感じたのは私だけではなかった。遥香は感嘆の声を上げると、早速スマホで写真を撮り、SNS経由でメンバーに報告していた。
いったい誰に報告がいっているのやら……だ。
エラブル・バーはセカンドとはまた一味違う上質でクールな大人の店のようだ。
「いらっしゃいませ、竜崎様」
出迎えた黒服蝶ネクタイの男性が、深々とお辞儀をする。
その声と共に、店内の視線が全てこちらを向く。
嗚呼、そうだった! コヤツたちと一緒だった!
彼女たちの美貌は目立つ!
私は慌てて遥香の後ろで身を小さくする。遥香が怪訝な顔で振り向くが、そんなのに構ってはいられない。笑って誤魔化し姿を隠し皆に続き進むと、半個室のリザーブ席に案内される。
「当店一押しのお席でございます。どうぞごゆるりとお楽しみ下さい」
ウエイターの言う通りだった。
窓の外に目をやり、その光景に目を奪われ絶句する。
少し高台にあるからか、何物にも邪魔されない視界の先は、遠く離れた夜景と満天の星空が境界線無く繋がり、あたかもそこが宇宙の宝石箱だと言うような、絶景のパノラマが広がっていた。
得も言われぬ美しさ、とはこのことかもしれない。
そう感じたのは私だけではなかった。遥香は感嘆の声を上げると、早速スマホで写真を撮り、SNS経由でメンバーに報告していた。
いったい誰に報告がいっているのやら……だ。