迷走女に激辛プロポーズ
遥香は『好き』をビビッと感じたと言う。『好き』を感じる瞬間かぁ……。
「子猫ちゃんは何を悩んでいるのかしら?」
バレンシアを飲む手を休め、清香を見る。
かなり飲んでいるはずだが、目元がうっすらピンク色に染まっているだけ。色っぽいな、とボンヤリ思う。
「私、悩んでいるように見えますか? 修業が足りませんねぇ」
遥香が、何の修行だ、と私を見る。
そのキョトンとした顔が可笑しくてクスクス笑う。
「笑い上戸ですか。ザ・女流剣士の真正笑顔、珍しいです」
遥香が嬉しそうに笑う。アザラシのゴマちゃんスマイル、可愛いなぁ。
そう言えば、佑都もそう言っていた。笑い上戸の怒り上戸。
私はどうやら酔うと感情豊かになるらしい。
女子会も悪くない……。
気分が良いからおしゃべりになる。
「悩みかぁ、えっとですね、佑都が……白鳥課長が、好きと言えないなら嫌いと言え、と言うんです。でも、嫌いと言えないけど、好きとも言えず、どうしたものかと……」
人様にそんなことを言ってどうする、自制しろ! 話すな! 頭の奥から聞こえるが止まらない。やっぱりかなり酔っているのかな……。
「子猫ちゃんは何を悩んでいるのかしら?」
バレンシアを飲む手を休め、清香を見る。
かなり飲んでいるはずだが、目元がうっすらピンク色に染まっているだけ。色っぽいな、とボンヤリ思う。
「私、悩んでいるように見えますか? 修業が足りませんねぇ」
遥香が、何の修行だ、と私を見る。
そのキョトンとした顔が可笑しくてクスクス笑う。
「笑い上戸ですか。ザ・女流剣士の真正笑顔、珍しいです」
遥香が嬉しそうに笑う。アザラシのゴマちゃんスマイル、可愛いなぁ。
そう言えば、佑都もそう言っていた。笑い上戸の怒り上戸。
私はどうやら酔うと感情豊かになるらしい。
女子会も悪くない……。
気分が良いからおしゃべりになる。
「悩みかぁ、えっとですね、佑都が……白鳥課長が、好きと言えないなら嫌いと言え、と言うんです。でも、嫌いと言えないけど、好きとも言えず、どうしたものかと……」
人様にそんなことを言ってどうする、自制しろ! 話すな! 頭の奥から聞こえるが止まらない。やっぱりかなり酔っているのかな……。