迷走女に激辛プロポーズ
例え激怒していても、イケメンからバック・ハグされ、『可愛い』と言われ、頬をスリスリされたら、何らかの反応が現れて然りだ。私とて例外ではない。
私は腰砕けになりそうになった。
しかし、そこで心の声が『喜ぶな、ちょっと待て!』と言う。そして、問う。『今の“可愛い”は牛子が可愛いのか? 楓本人が可愛いのか? どっちだ』と。
心の声に促され、要らぬ比較をしてしまい、結果、当然のように牛子に軍配が上がり、分けも無く虚しく落ち込む。
「あのな、男は皆、変態だ。覚えておけ。だが、俺は興味も無い女の下着に手を掛ける変態ではない」
おとなしくなった私の頬に一瞬、唇が当たる。
頬キス? 単に掠めただけ?
海外での生活が長いからハグや頬キスには慣れている。だが、いかん! 激しく動揺する。
ウーッ、と牛子姿で唸っていると、佑都が堪え切れないように爆笑し始める。
何だ、と奴を見る。
すると、笑いながら「これな」と、牛子のフード部分を持ち上げ手で揺らす。
「竜崎課長と神崎君から紙袋を手渡され、お風呂上りに着せてやって下さい、それまで見ないでね、と言われたんだ」
なるほど、奴も中身は知らなかったのか。
「で、二人の用意した物だから、セクシー路線の何かが入っている、と想像し、楽しみにしていたんだが、いやはや想像以上の可愛さだ。本当、最高!」
言い終わると、ギュッと抱きしめ、また、スリスリする。
私は腰砕けになりそうになった。
しかし、そこで心の声が『喜ぶな、ちょっと待て!』と言う。そして、問う。『今の“可愛い”は牛子が可愛いのか? 楓本人が可愛いのか? どっちだ』と。
心の声に促され、要らぬ比較をしてしまい、結果、当然のように牛子に軍配が上がり、分けも無く虚しく落ち込む。
「あのな、男は皆、変態だ。覚えておけ。だが、俺は興味も無い女の下着に手を掛ける変態ではない」
おとなしくなった私の頬に一瞬、唇が当たる。
頬キス? 単に掠めただけ?
海外での生活が長いからハグや頬キスには慣れている。だが、いかん! 激しく動揺する。
ウーッ、と牛子姿で唸っていると、佑都が堪え切れないように爆笑し始める。
何だ、と奴を見る。
すると、笑いながら「これな」と、牛子のフード部分を持ち上げ手で揺らす。
「竜崎課長と神崎君から紙袋を手渡され、お風呂上りに着せてやって下さい、それまで見ないでね、と言われたんだ」
なるほど、奴も中身は知らなかったのか。
「で、二人の用意した物だから、セクシー路線の何かが入っている、と想像し、楽しみにしていたんだが、いやはや想像以上の可愛さだ。本当、最高!」
言い終わると、ギュッと抱きしめ、また、スリスリする。