狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-

「年頃の女が2人きりの密室であんなコトしてきてさぁ……
少し無防備に過ぎやしないか？
早く帰れって、
せっかく親切に言ってやったのに」

怖い顔。さっきまでとは全然違う。

怒らせてしまった。私ってば、また調子に乗りすぎて…

「三上にどう言われたのか知らないが。
誘われるまま、ノコノコと入ってきてさ。相手は俺だぞ？
お前はよく知ってる筈だ。
ナニされても、もう文句は言えないよな」

冷酷に獲物を狩る目。
　
大神さんが……怖い。

喉が詰まって上手く喋れない。
私は、震える声でようやく答えた。
　
「わ、私は……その…どうしてもゴメンナサイとお礼が言いたくて…
それだけでイッパイイッパイで…そんなコトは、全く考えてなくて…」

彼は嘲笑を湛えたままに、ゆっくりと顔を近づけた。


恐怖におののき、ギュッと目を瞑った刹那。



「えいっ」
「ふがっ？」