狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
私は今、浮かれまくっている。

「………赤野さん。そろそろ
その『フッフッフッ笑い』
何とかならないかしら?不気味だわ」

水野女史が、キュッとメガネの傾きを直した。
三上さんが言葉を継ぐ。

「ホント分かりやすいよね、赤野ちゃんは」
「だってぇ……」
私はイヤイヤと首を振った。

だって、ねぇ。
コレが笑わずにいられますかっての。


研究所の寺田さんとは、あれ以来頻繁にラインでやり取りをするようになった。
寝る前のきっかり1時間、ベッドに寝転がってスマートフォンに向かう。


『じゃあオヤスミ』
『オヤスミなさい(スタンプ・ハート入)』 

でフトンを被り、1日の終わりを迎えるシアワセ。

嗚呼、私にもこんな日が来るなんて…

 
そして更には。
ついに先日、2人っきりでお食事デートしちゃったりなんかしたのだ!
 
その日の出来事を思い出すと、今でもお顔がフヤけてしまう……
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