狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
「きゃっ…」
私は後ろから、寺田さんに抱きすくめられていた。
「…もういいんだよ、そんなもの。そんなコトより……赤野さん」
彼の口調が、不穏な熱を帯びている。
「あ、あの…」
「君はいい子だね…優しくて楽しくて。
僕は……君が好きだよ」
彼は腰に両手を回したまま、項に唇を押し当てた。
ザワワと全身が総毛立って、思わず身を固くした。
「ち、ちょっと待って…私、そろそろ……帰らないと、明日仕事ですし、ね?」
「まだ早いさ。ちゃんと送っていくから」
そのまま首をなぞり始める唇から逃れようと、私は身を捩らせた。
「あ、あのね…私達、まだお互いよく知らないデスしね?またお日にちを改めてということで……」
彼が可笑しげに笑った。
「何言ってるの、赤野さんだって、そのつもりで家に上がったんでしょう」
彼は物静かな口調で、しかし有無を言わせなかった。
「い、いえ。そんなつもりではなくて……」
ズルズルと彼の下から半身を這い出す。
が、彼はすぐに追いすがり、私の背中にすっぽりと覆い被さった。
「もう遅いよ。キスだって…君から誘ってきた癖に」
私が……誘った?
な、何かトンでもない誤解をされている気がする。
「そ、そそ…そうでしたっけ?私には心当たりがトンとなく…」
私は後ろから、寺田さんに抱きすくめられていた。
「…もういいんだよ、そんなもの。そんなコトより……赤野さん」
彼の口調が、不穏な熱を帯びている。
「あ、あの…」
「君はいい子だね…優しくて楽しくて。
僕は……君が好きだよ」
彼は腰に両手を回したまま、項に唇を押し当てた。
ザワワと全身が総毛立って、思わず身を固くした。
「ち、ちょっと待って…私、そろそろ……帰らないと、明日仕事ですし、ね?」
「まだ早いさ。ちゃんと送っていくから」
そのまま首をなぞり始める唇から逃れようと、私は身を捩らせた。
「あ、あのね…私達、まだお互いよく知らないデスしね?またお日にちを改めてということで……」
彼が可笑しげに笑った。
「何言ってるの、赤野さんだって、そのつもりで家に上がったんでしょう」
彼は物静かな口調で、しかし有無を言わせなかった。
「い、いえ。そんなつもりではなくて……」
ズルズルと彼の下から半身を這い出す。
が、彼はすぐに追いすがり、私の背中にすっぽりと覆い被さった。
「もう遅いよ。キスだって…君から誘ってきた癖に」
私が……誘った?
な、何かトンでもない誤解をされている気がする。
「そ、そそ…そうでしたっけ?私には心当たりがトンとなく…」