狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
たとえ彼が、
パワハラセクハラ俺様上司だとしても、
貞操観念ゼロの超訳あり物軒だとしても、
3度の飯より女スキーな好色一代ヤローでも。

おかしなことに私のベクトルは、もうかなり前の時点から、いつでも彼に向いてしまってる。


はぁ……
ヨロヨロと席に戻った私は、切ないため息を漏らした。

アホだ、私。

ちゃんとお礼も言いたいし、もっとお話もしたいのに。

心とは裏腹に、彼に対して超不自然な、失礼キワマリナイ態度を取ってしまっている。

だいたい、酔った勢いとはいえ何であんなこと言っちゃったんだろう。
極めつけには、“エッチ”まで迫っちゃったんだよね…


アアアアアァァァァ…


最初に戻る。

穴があったら入りたい。

ただし墓穴以外。
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