狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
あああ…もう、どうにでもしてっ。
『欲』メーターは針を振り切った。
 90%➡100%。


「愛してるよ(=イタダキマ~ス)…」
 
ポヤッと閉じかけた薄目の端に、大神さんの顔が間近に迫っているのが映る。

とても正視できない私は、思わずギュッと目を閉じた。

…私は……もう…

身体が熱くて…熱くてたまらない。

 
熱くて頭がボーっとしてきた
…フワフワ身体が浮いてきて…

あれれ?大神さん。
端正なお顔が歪んでますよ。
はっ、まさかそれが本当の姿。

貴方はもしや エイリアン?

そしてこれは…ミューティキュレーション‼


はれれ、目が……目が回るぅ~~~


唇を合わせる5センチ前。
「ケッ、ケホッ」
「?」
 
彼が少し動きを止めた。
「だ、大丈夫?」

私は何とか頷いた。
気を取り直してもう一度モーションに移る。

更に1センチ前……

「ゲ……ゲホゲホゲホッ‼‼」
「!??」

私は、怪訝そうな顔の彼を、強い力で振り払った。
バッと両手で口を塞ぐ。
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