狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
そうして2ヶ月が過ぎ、桜の蕾が膨らんだ頃。
今日は4回目のランチミーティング。
『水曜日のヘルシー定食』をいただきながら、私は物思いに耽っている。

本当に、大神さんのいったとおりになってしまった。

佐村サンなんかはもう、大神さんそっちのけで、ちゃっかり別の爽やかイケメンにアプローチを始めているし。

それと同時に、私へのイジリもまるでなかったことみたいに、アッサリと元に戻っていた。

そして今、私には新たな気持ちが芽生え初めている。
 
やっぱり大神さんはスゴい。
倉庫の時といい、今回といい。
スーパーヒーローみたいに肝心な時に現れて、私のコトを助けをくれる。

怒ってばっかりいるようで、実はちゃんと私を見ててくれて、護ってくれて……
 
私は勝手な胸の高鳴りを押さえきれない。
 
どうしよう、この気持ち。

あんな俺様、パワハラ、女スキーの3重苦だと知ってても、やっぱり私。

大神さんのコトがす……


私はバッと顔を上げた。
「大神さん、私!」

ん?
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