「お坊ちゃま」と「私」
お坊ちゃまとの出会い
・・・入社日当日・・・



朝礼の30分前には到着するようにと



上司から言われ、時間に間に合うように



出勤の準備を始めた



「ユウコ!!忘れ物ない?アンタは
忘れ物が激しいから心配よ~」

「大丈夫!!昨日、カバンの中身を
5回はチェックしたから」

「もう!!確認しすぎよ~。着いたら
ちゃんと会社の人に挨拶しなさいよ?」

「うん!行ってきま~す」



会社が近づくにつれて、緊張が走る



「初めまして。今日から・・・ん?
今日からお世話になります。よろしく
お願いします!!これでいいよね!?」



運転しながら、挨拶の確認



考えれば考えるほど、挨拶の内容が



変わっていた事に気付いた私は



「・・・ま、いいや。緊張して、考えた
言葉忘れちゃうから、そのとき出た
言葉で挨拶しちゃおう」



・・・と軽い気持ちで考えていた



今思えば、こう考えた私自身が恥ずかしい



そう考えているうちに、会社に到着



着慣れないスーツを整えて会社へと入った



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