太陽の下で

そんなのも夕方にはやんでおり、朝よりは騒ぐものは減った。
みんな疲れたのであろう。
もちろん本人たちも。

終礼の終わりのチャイムが学校に響く。
いつもなら急いで帰ろうとする私も、今日は気が進まなかった。
すると

「真里ーーーーーー!」

どこかからそんな声が聞こえた。
聞いたことあるような。。
でも、学校には私と同じような名前の人がたくさんいるから、私じゃないと思い聞き流した。
でも、

「真里ーーーーーー!聞こえてんのか?」

幻覚ではないことに気付きそっと振り返る。

(あおば!?)

息がかすれて声が出ない。
今度は…

「あおば!?どしたの??」

「お前合唱部入んない?」

「え、でも。ね。途中からだし。」

「ったく笑 つべこべ言ってないで見学こい」

そう言われる前に私はあおばに手首をつかまれた。

「うわぁ!!!」

思わず声が出る。
したら

「いきなりでごめん」

低い太い声が私の耳に伝わる。

「いいや」

私は、すぐ返事を返す。


部室は4階一番角の音楽室。
私は、歌うことが好きだ。
だから毎週音楽の時間にこの教室に来るのが楽しみで待ち遠しいぐらいだった。

私の教室からはすこし歩くが、あおばといることで、時間がすぐだった。

音楽室に入るとソプラノ、アルト、テナー、バスの声が綺麗に奏でられている。
と思ったけど、
なんか、
きつそうな声がきこえる。
あおばがつぶやく

「お、地獄の腹筋やってる!笑 お前は見てろ笑」

私は、もうどうすることもできず、あおばに従うしかなかった。

「いきますっ!」

((はい!))

「1!」

((1!!!!))

「2!!」

((2!!!!))


、、、。。。。








「99。。。」

((99))

「100!!!!!」

((100!!!!!!))

「終わりです!!!」

((お疲れ様でした!))

< 8 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop