七夕のキセキ~七夕から始まる恋の魔法~
俺たちはとりあえず、カフェを出て、家に向かった。

家についたら、「ただいまー」と言って中に入っていく蒼。

俺は嬉しさや複雑さで何も言えなかった。

けど…灯は嬉しいようで、はしゃいでた。

「ねぇ、見て蒼…」とか、「ねぇ、聞いて蒼…」ってずっと蒼から離れずにいるのに
耐えられなくなりそうだった。

くそっ、俺だって、蒼と話したいし…っていや、そっちよりかは…灯が蒼と楽しそうにしてることが悔しい。

はあぁけど…俺がそんなこと言えないよな。

だって灯と蒼は恋人なんだし…俺のはいる隙間なんてないよな。

そんなことわかってんだけどなぁ…

しばらくそんな二人を見つめてたんだけど…俺は部屋に戻ることにした。

「せっかく会えたんだ。ゆっくりしてきなよ…」なんて俺はバカだ。

けど…そう言わざるえない。

部屋に戻り、ベットに座りため息をつく。

このときは俺は蒼が見逃さなかったのをまだ知らない。
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