君色キャンバス



 
いろんなことがあった。

振り返ると、辛いことも悲しいことも沢山あった。


 一度は失いかけそうになった想いもあったね。



 一之瀬君に出逢って、私の中の真っ白のキャンバスは日ごと色を増して、今では色づいてきっときれいな絵が仕上がった。



 こんなに大切な人に巡り合えて私はきっと幸せ者。



 ふと一之瀬君の目を見れば、優しく微笑む、

 そしてゆっくりと口が開いた。







『……結婚、して下さい』


『はい……!』





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