Tower of Fantasy
昔、とても大きな王国があった。その国は戦争などはなく、みんなが楽しく平和に暮らしていた。
その国の王は全員素晴らしい人だったから、その国の平和はたもたれていた。
しかし、その平和に突然終わりが来る。
ある日、その国の王と王妃の間にかわいらしい姫が生まれた。
二人の間にはなかなか子供が生まれなかったので、城で盛大なパーティーが開かれ、国民は皆喜びお祭り騒ぎをしていた。
城でパーティーをしているとき、黒いマントを羽織った若く美しい女性が現れた。
「わたくしは通りすがりの旅の占い師。本日は姫さまのご誕生、誠におめでとうございます。お祝いとして、占いをさせていただきとうございます」
王はそれを快く受け入れた。
ところが、その占い師は姫を見た次の瞬間、悲鳴をあげた。
「なんてこと!この子は…世界を滅びに導きますわ!」
次の瞬間、その占い師は消えた。
姫は1人の世話女とともに高い塔に閉じ込められた。
そしてその姫が15になったとき、その王国は姫が閉じ込められている塔だけを残して滅んだ。