Tower of Fantasy
「えっと…お義兄さま。聞きたいことが…」


「フィリウスでいいよ。君はサリスティーだよね?」


「あ、サーラと呼んでください」


「分かった、サーラ。敬語じゃなくていいよ」


フィリウスは綺麗な声をしていた。そして外見も、とて美しい。


「分かったわ、フィリウス。あのね、聞きたいことがあるの」


「なんだい?」


「アクアというエルフを知っている?」


「え、アクアを知っているの?」


「やっぱり知ってるのね!こっちに来て!」


サーラはフィリウスの手を取り、みんなが待っている部屋に走って行った。
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