Tower of Fantasy
姫
ルイスが部屋に足を踏み入れた瞬間…空間がゆがんだ。
「なっ…サーラ、アクア!くるな!」
空間が歪むというのは、語弊があるかもしれない。しかし、そうとしか言い表せない。
世界が揺れ、歪み、回る。
部屋から出ようとしても、ドアがない。
「ルイス…?」
サーラの声。
「くるなっ…!」
どうか、届いてくれ。
そう思いながら歪んだ世界で叫ぶ。
「『風よ、纏え』、『ウェアウィンド』」
サーラの呪文。
ふわっと風が流れてルイスの体を風か包もうとして…
消えた。
「なっ…」
サーラの声。
「どうだ?」
「風がルイスを捉えたと思ったの…でも、魔法が消えてしまった」
「なんだ、これは…」
声ははっきり聞こえるのに。
色彩がごじゃまぜになったこの空間からは、彼女たちの姿すら見えない。
「サーラ!アクア!聞こえないのか?!」
そう怒鳴る。
しかし、返事はない。
「これは次元空間混濁魔法…」
「何それ?」
「時間軸、次元、空間の全てを歪ませる魔法だ。これを破るには…」
アクアが原因を突き止めたらしい。
どうやらここは全てがごじゃまぜになった結界。
「そうだな。『歪ませろ、全てを。時間と時空と次元と空間を我が手中に収めん。侵入せしものに永遠の迷いを』。『タイムエア・ミルキー』」
歪んだ空間同士がぶつかる。
「ちょっ…う、わ、……勘弁してくれ…!」
ルイスにいる空間にヒビが入り、ガタガタと揺れた。
揺れが一層激しくなり、ヒビが入る音がした。
グラグラ揺れ…
パキィッ…!
「ってー!」
ルイスは空中に投げ出され、落下した。
「ルイス!よかった!」
「無事で何より」
サーラとアクアの嬉しそうな声を聞きながら。
「何かと言うと無理やりぶつけて相殺するのはやめたほうがいい気がしてきた」
やっと気づいたようだ。
「なっ…サーラ、アクア!くるな!」
空間が歪むというのは、語弊があるかもしれない。しかし、そうとしか言い表せない。
世界が揺れ、歪み、回る。
部屋から出ようとしても、ドアがない。
「ルイス…?」
サーラの声。
「くるなっ…!」
どうか、届いてくれ。
そう思いながら歪んだ世界で叫ぶ。
「『風よ、纏え』、『ウェアウィンド』」
サーラの呪文。
ふわっと風が流れてルイスの体を風か包もうとして…
消えた。
「なっ…」
サーラの声。
「どうだ?」
「風がルイスを捉えたと思ったの…でも、魔法が消えてしまった」
「なんだ、これは…」
声ははっきり聞こえるのに。
色彩がごじゃまぜになったこの空間からは、彼女たちの姿すら見えない。
「サーラ!アクア!聞こえないのか?!」
そう怒鳴る。
しかし、返事はない。
「これは次元空間混濁魔法…」
「何それ?」
「時間軸、次元、空間の全てを歪ませる魔法だ。これを破るには…」
アクアが原因を突き止めたらしい。
どうやらここは全てがごじゃまぜになった結界。
「そうだな。『歪ませろ、全てを。時間と時空と次元と空間を我が手中に収めん。侵入せしものに永遠の迷いを』。『タイムエア・ミルキー』」
歪んだ空間同士がぶつかる。
「ちょっ…う、わ、……勘弁してくれ…!」
ルイスにいる空間にヒビが入り、ガタガタと揺れた。
揺れが一層激しくなり、ヒビが入る音がした。
グラグラ揺れ…
パキィッ…!
「ってー!」
ルイスは空中に投げ出され、落下した。
「ルイス!よかった!」
「無事で何より」
サーラとアクアの嬉しそうな声を聞きながら。
「何かと言うと無理やりぶつけて相殺するのはやめたほうがいい気がしてきた」
やっと気づいたようだ。